長所だけでなく、短所も理解することが大切
自己分析では、「自分は何ができるのか」「強みは何か」を考えることが重要です。ここで大切なのは「自分の長所と短所をきちんと理解する」ということ。長所はそのままアピールにつながりますが、短所についても、別の角度から見たり、「それをどう克服してきたか」という視点で見ると、長所につながることがあります。長所だけでなく、短所にも向き合うことで、自分の強みをきちんと理解しましょう。
短所から長所が見つかる
前述のとおり、少し見方を変えるだけで、短所が長所になることもあります(下の図参照)。さらには、短所を克服しようと努力しているのなら、その努力が長所になるので、前向きな姿勢で長所・短所を整理していきましょう。
長所・短所を整理する際のポイント
ノートに書き出す
エピソードも合わせて書いていきましょう。自己PRを書く時にも利用できます。
第三者に聞く
家族や友人など身近な人にも聞いてみましょう。自分では気づかなかった長所・短所が見つかるかもしれません。事前に質問シートなどを準備し、どんなところからそう感じたのか、さらには理由や具体的なエピソードなども合わせて聞いてみると、とても参考になります。
短所→長所への転換例 | ||
一人で抱え込んでしまう | → | 責任感が強い |
しつこい | → | 粘り強い |
頑固 | → | 自分の意志をしっかり持っている |
自己主張が苦手 | → | 人の意見をよく聞く |
自分の将来を想像しよう
過去の自分、長所・短所と向き合うことで、少しずつ現在の自分が分かってきたのではないでしょうか。
就職活動は、将来に大きく影響を与えるものです。次のステップは、「こんな風に働きたい」「こんな人になりたい」など、「将来なりたい自分」を想像してみましょう。これまでの作業を通して、将来の自分を自然とイメージできるようになっているかもしれません。うまく想像できなければ、尊敬する人などを思い浮かべてみるのも1つの方法です。
仕事とプライベート、2つの側面から考えよう
仕事について具体的にイメージしてみる
自分の仕事としてこだわりたいポイントや成し遂げたいことなどを具体的に考えてみましょう。この作業は、業界・職種・企業研究を行う上でも役に立ちます。
仕事へのこだわり例
- □専門的な技術を身につけたい
- □社会に役立つ仕事がしたい
- □高い収入を得たい
理想のプライベートを立ててみる
人生は仕事だけではありません。家族、結婚、趣味などプライベートも考えてみましょう。
プライベートへのこだわり例
- □友人との関係をおろそかにしたくない
- □早く結婚して、仕事と家庭を両立させたい
- □習い事は週1回できるようにしたい
自分の理想をイメージしてみる
仕事とプライベートから、「なりたい自分」を思い描いてみましょう。そして、自分の理想に近づくために「今の自分に何が足りないか」「何を伸ばしていけば良いか」を考えましょう。